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孫ひとり   daramadara.exblog.jp

古希も過ぎました日常をとりとめもなく


by esiko

老人の幸せ

友人が、従兄の受け売りだけどと前置きして、老人の幸せは
「きょうようがあること」だそうだよと言いました。
漢字で、「今日、用があること」と書くそうです。
一昨年廃業したあと、去年までは多少の残務処理があって
100%無罪放免とはなっていなかった私ですが、
ここに来て、丸っきりの用無しになっている身には
「なるほど!」と頷ける言葉でした。
仕事をしてる時は、早く楽になりたいの一心でしたが
こうまで何も用が無いなると、なんだか落ち着かない気分になるのです。
そんな折も折、震災後にやっと復活して営業再開する食堂のメニューを作ってくれと
それを頼まれた知人が、私に頼みに来ました。
何十年も生きてきて、何百回も見たはずのメニューですが、自分が作るとなると話は別です。
でもオープンが二日後ということで、どうにかなるさと引き受け、
ネットで画像検索して参考にし、なんとかかんとか間に合わせました。
見ると作るとでは大違い、でも間に合ったのでいいかなと言う程度の出来です。
なのに知人はとても感謝してくれて、エビやら肉やらたくさんのお礼を私にくれました。
思わず、「あと何か仕事ないの?」って聞きそうになった私です。
生活のタシに・・・・・・・。
でも柳の下にどぜうはもう居ないようで、友人の言った「今日用がある幸せ」は享受できていない毎日です。
因みに、知人に「いったいこの食堂とはどういう関係なの?」って聞いたら、
昔、息子がカツアゲしたその相手なのだそうです。
カツアゲした人とされた人が、30年後には助け合ってる・・・・
普通はあり得ないようなことなのに、こんなことって有るんですね。
なんだか嬉しくなりました。
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by esiko1837 | 2012-02-08 16:48