2010年 02月 23日 ( 1 )

お葬式

春のように暖かい今日、古くからの知り合いのHさんのお葬式がありました。
少し前に書きましたが、お葬式のお天気は、やはり故人のお人柄で決まるようです。
Hさんは、朝鮮半島から幼い娘さん二人を連れて命からがら引き揚げてきたあと、
遅れて帰ってきたご主人とも早々と死別されて、お姑さんに仕えつつ
子供さん二人を育て上げるために必死で生きてこられた方でした。
うちの父が駐在さんとして昭和36年に当地に赴任してきて以来の付き合いですから
もう50年近くも経っています。
乳母日傘で育ったHさんは仕事や生活のことなどの苦労を、何かあると駐在所に寄って
うちの父や母に話していたようです。
苦労の末に立派に育て上げた娘さんたちは結婚されて子供さんもあったのですが、
先に下の娘さんが病気で、数年後には上の娘さんが交通事故で早世されて、
なんでHさんにばかり次から次に不幸が襲うのかとみんなで思ったものです。
奇しくも上の娘さんが大晦日に事故で亡くなった年は、私の姉が亡くなった年と同じで、
去年が共に十三回忌でした。
Hさんの長女のご主人はとても良くできた方で、もう実の子でも出来ないくらいに
姑さんに孝養を尽くされて、また孫さんたちもひ孫さんたちももみんな優しくて、
Hさんの最期は穏やかで幸せだったことと思います。
父が亡くなって以来は、あちらが高齢なこともあって、少し疎遠になっていましたが、
たまたま10日ほど前に友人と病院に行って面会をしてきました。
もうお話は出来なくなっていたものの、頭はハッキリしていて、手にペンを持たせて紙を前にあてがうと、しっかりした字で、しかも漢字を使って、「有り難う」とか「お世話になって」と書いてくれたので、友人と二人で涙をこらえるのが大変でした。
人間は、生きてきたように死んで行くといいますから、Hさんの人生は、周囲に感謝感謝だったのかもしれません。
合掌。
f0138305_19144338.jpg

by esiko1837 | 2010-02-23 19:14 | Comments(13)