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孫ひとり   daramadara.exblog.jp

古希も過ぎました日常をとりとめもなく


by esiko

大船渡線

何度かの廃線の危機にあいながら、単線の大船渡線はまだなんとか存在しています。
当地を走る列車は、一日上りが10本で下りが11本です。
通学列車を除いては、誰も乗っていなかったり、お客さんがたった一人のお召列車状態だったりで、営業的にはまったくもっての赤字路線です。
なので、殆どの列車は一両編成(単数でも編成と言えるのか?)で、走る姿を見ると、レールの上を、まるでバスが走っているようです。
思い起こせば・・・・地元に高校の無い私たちが利用していたころは、始発はなんと蒸気機関車でした。
遠くの一関市の高校まで通っていた姉は朝に弱く、いつも乗り遅れモードで、線路の上を(昔はおおらかだった)始発の蒸気機関車に向かって運転士さんに手を振りながら走って待っていてもらい、なんとか間に合うという、今では考えられないことをやる常習者でした。
駅員さんに見染められて、卒業式を待ってめでたくゴールインした姉の同級生もいました。
その若いカップルは、結婚数年後の真冬、赤ちゃんのミルクを買いに行く途中に雪でスリップして北上川に転落して亡くなり、子供だけ残されるという悲惨な事故もありました。
私の姉も11年前に、住んでいた東京で交通事故によって亡くなっています。
こうやって、昔と同じ姿の大船渡線を眺めていると、普段は忘れているいろんなことが思い出されます。
人口の減少と車社会の発達で、この線が著しい赤字路線に転落してから、何年になるのでしょう・・・。
そのうち廃線になるのは避けられない運命なのでしょうか。
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  istDS
by esiko1837 | 2009-01-19 09:56