孫ひとり

色に出にけり

歳のせいにはしたくありませんが、すっかり怠け者なってしまいました。

そうこうしているうちに長くて暗い冬はだんだんと終わりに近づき、周囲にはほぼ雪の残骸が見えなくなりました。

少ない距離ながらも散歩はトボトボと続けていて、毎日脇を通る保育園の子供たちも、最近では外遊びで元気な姿を見せてくれています。

先日も子供たちの遊んでいるさまを眺めながら歩いていたら、一人の女の子が私に気付いてくれて、手を振りながら「おばあさ～～ん」と叫びながらェンスまで走り寄って来ました。

その子につられて、数人の園児たちが口々に「おばあさ～～ん」「おばあさ～～ん」「おばあさ～～ん」と、私に駆け寄って来てくれました。

なんか・・・・・・最初は嬉しかったのですが、「そりゃあおばあさんですけどもさ、寄ってたかってそう言わなくても」と微妙な気持ちになってきて・・・明日からは反対側の道路を歩くことに決めました。

後で友人に、「帽子をかぶってサングラスをしてマスクまでしてるのに、口を揃えておばあさんと言われた」と報告したら、「そりゃあそうだよ。歩く姿がお婆さん以外の何物でもないんだから」と切って捨てられました。

ですよね。

三回目それから

１６日に三回目を接種して、今日で六日目です。

接種した日の夜は何ともなくて、明け方に頭痛で目が覚めてカロナールを飲んだと前回ここに書きました。

が、母に「あんただから一晩寝ていたけれど、ほかの人だったら夜中に目が覚めて朝まで大変だったんじゃないの」と言われました。

考えてみると・・・・一晩目が覚めなかったのじゃなくて、なんとなく塩梅悪くて目が覚め、体温を計ったのでした・・・多分一回。

新しい体温計を買って枕元に置いたはいいのですが、これがエラーになって計れなかったのでした。

説明書によると、室温１０度以下では使えないそうで、北国の冬には向いていないものでした。

なので、もしかしたら夜中に微熱くらいは出ていたかもしれません。

で、接種翌日はわずかな頭痛と倦怠感、そして平衡感覚が多少不安定なようなグラグラする感じはするものの酷くはならず、その翌日はほぼ平常運転・・と思っていました。

思っていましたのですが、そのまた翌日の１9日は朝起きたら前日のグラグラが弱いもののぶり返していました。

コロナにかかった人には、こういう症状はあるようですが、検索してみても副反応では平衡感覚についてのものはありませんでした。

生活に支障のあるようなものではないので、このまま収まるものと楽観していますが、問題は来月初めに接種予定の母のことです。

ニュースなどを見たり読んだりするたびに、「キャンセルしよう」と「やっぱり接種したほうが」と揺れ動いています。

接種したリスクと接種しないリスクを比べたら・・・ということになるのですが、キャンセルする決心はまだつきません。

三回目の副反応

コロナワクチンの三回目接種を16日に受けました。

一回目と二回目はファイザーで、三回目はモデルナでした。

二回目の時は38.5度の高熱が出て、二～三日は体調が悪かったので、今回も事前に解熱剤を処方してもらって準備していました。

正午ちょっと前に接種して、寝るまで異常なしだったので今回はラッキーかなと思いながら就寝しました。

一応は一晩ぐっすり寝られましたが、朝の五時ごろに目が覚めるほどの頭痛がしたので、そこで解熱剤を飲んだらそこそこ収まってくれました。

その日は一日中全身倦怠というか頭がグラグラするというか、何もする気がおきなくてダラダラ寝たり起きたりしていました。

その次の日になると、まあまあ平常運転に戻りましたが、正直、もう来年は接種を受けたくありません。

昨日来た若い知人は、自分は3回目を受ける気はないし家族にも受けさせたくないと言っていました。

この先どうなるのか・・・・・特効薬が早く出来て普及するよう、祈るばかりです。

桑田ミサヲさん

青森県五所川原市の桑田ミサヲさんという方を、NHKのテレビ番組で知りました。

90歳を過ぎても現役で笹餅を作って売っておられるそうで、その軽やかなフットワークに感嘆してしまいました。

自転車に乗って自分で笹の葉をとって来てから、もち米を粉にして、小豆を煮てこしあんにしたものと水を合わせて蒸して餅にする。

蒸しあがった餅を一個ずつの大きさに分けて笹の葉でくるんでから、もう一度蒸して出来上がり。

朝暗いうちから作業しても、1万5000円くらいしか利益がでないそうですが、この仕事は利益が目的ではなくて、「みんなが喜んでくれるから」なのだそうです。

丁寧に愛情込めて作業していることが伝わって来て、90歳過ぎた体でこれほどの労働をされていることに本当に驚いてしまいました。

そのうえ、ミサヲさんは笑顔が可愛くてとにかくチャーミングで魅力的なのです。

気負いが無く力んでいなくて、飄々と淡々と軽やかに・・・常人では不可能なことをにこやかにこなしてしまう。

90歳を超えて常人よりも動いているのですから、体には相当こたえているのではと思われますが、休んでいるとかえって体が痛くなってくるそうです。

ミサヲさんより20歳も若い私が、歳だからもう駄目だ何もできないというのは、神を怖れぬ物言いじゃないかと思えてきます。

感銘を受けてソノキになった私は、ネットから得たレシピで、「似て非なるモノ」でいいからと笹餅風を作ってみましたが、出来上がったものは、「全く似ても似つかない別物」でした。

笹の葉が無いもので、黄な粉をかけてしまいましたから。

こっちは本家です。
私の餅の出来はともかくとして、ミサヲさんは私の憧れの人となりました。

使ってみたいだけ

この歳になると、家事含め何もかも曖昧いい加減になってきます。

もっといい加減になる方向に行ってる気もしますが、より簡単便利な情報には目も耳も向いてしまいます。

勿論、とっくに知っている人のほうが多いかもしれませんが、最近私が知ってヒットした情報は、「茹で卵は圧力鍋で4分」です。

冷蔵庫から出した冷たい卵をカップ1の水を入れた圧力鍋に入れて、シュッとおもりが動いて4分で火を止め、直ぐに水で鍋を冷やして蓋を開けて殻をむきます。

これが面白いようにスルスルと殻がむけてストレスフリーなのです。

今までやって来た殻むきは何だったんだろうと思うくらいです。

それから、最近はまっているのは低温調理のサラダチキンです。私はホットクックを「60度2時間」で作っていますが、お湯をコンロで沸騰させて火を止め、袋に入れた肉を入れて、お湯がすっかり冷めるまで放置するという方法も良いようなので、今度は試してみようと思っています。塩コショウをもみこんだ後の鶏むね肉にオリーブオイルをまぶしてジップロックかポリ袋に入れて空気を極力出してから鍋に入れるだけ、鶏むね肉がこんなにシットリ食べられるなんて、老人家庭にはピッタリの料理法です。マヨネーズ醤油で食べたり、サラダのトッピングにしたりと重宝しています。

最近は、買ったばかりの電気炊飯器を気に入って使っていたのですが、電気圧力鍋で炊いたご飯のほうが美味しいような気がして、圧力鍋でばかり炊いています。ネットで得た情報で、「炊飯モードよりも圧力高モードで2分のほうが時短だし美味しい」というのを実践しています。なるほど、この方が10分ほど速いし底にもこびりつきません。美味しく炊けるので、これはネット情報様様でした。

しかしなんです・・・・気に入ったので大きいのと小さいのと二つも買ってしまった私ですが、電気の圧力鍋は設定温度になるまでの時間がかかるので、短気な私には我慢できません。料理する場合によって、ゆで卵の場合などは直ぐに蒸気が出る「電気じゃない鍋」で、炊飯はタイマーがかけられる「電気の鍋」でとなります。うちの台所は、火にかけて使う圧力鍋が大小一つづつ、電気のが同じく一つづつ、無水鍋が同じく一つづつと特大、ホットクックが一つ・・・。一体全体、普通じゃない重たい鍋を狭い台所にこんなに揃えてどんな豪勢な料理を作っているかというと、炊飯にゆで卵に甘酒が一番多いという体たらく・・全くおかずになりません。料理の道具に限ったことではありませんが、ただ「使ってみたいだけ」なのです。